発症の原因は人によって様々だ。
過去に尿管結石を発症した際に色々と調べたため、発症の原因や対応策についてまとめたいと思う。
もし自分や身近な人が尿管結石に苦しんでいた場合、参考になれば幸いだ。
1. 尿管結石の痛みの原因
尿管結石は、腎臓、尿管、膀胱、尿道に渡って発症することから、『尿路結石』と呼ばれることもある。
まず、膀胱内で後述する結石が生じる。
このとき、まだ痛みは発生しない。
この結石が先に進み、尿道を塞いだ時、激しい痛みが生じる。
例えるならば、膀胱が蛇口で尿道がホースというイメージ。
スムーズに水が流れているときは問題ないが、ホースを踏んづけたりして水の進行を妨げると、水の行き場がなくなって蛇口からホースが外れる。
蛇口とホースの間にかかる圧力が上がるからだ。
同様に、尿管に結石が詰まると、腎臓に通常の数倍の圧力がかかるため、激しい痛みとなる。
このとき、腎臓は圧力によって腫れる。
具体的に言うと、通常時の2倍ほど腫れる。
自分の腫れた腎臓のレントゲン写真をこの目で見たから間違いない。
結石が尿管をやり過ごして膀胱に到達すると、痛みは治まる。
しかし、尿道を通る際、今度は尿道を傷つけながら進むため、尿管のときとはまた異なる痛みが生じる。
2. シュウ酸カルシウムによる結石
ネット上でよく見るのは、「シュウ酸カルシウム」が原因物質であるという情報だ。
シュウ酸は、ほうれん草やバナナ、お茶やチョコレートに多く含まれる。これらの食品を多く食べた際、腎臓の中でカルシウムと結合し、結晶化することで結石となる。
シュウ酸カルシウムが結晶化するには、尿のpHが低い必要がある。つまり、尿が酸性であると、「シュウ酸カルシウム」による尿管結石を発症しやすいのだ。
どうすれば尿のpHをコントロールできるかについては、残念ながら自分が納得できるだけの情報が集まっていない。
「酸性食品」や「アルカリ性食品」などの言葉もあるが、個人的に若干胡散臭いように感じている。
これについては、今後継続して情報収集に当たるので、自分が納得出来次第報告する予定だ。
3. リン酸カルシウムによる結石
一方、症例は多くはないようだが、「リン酸カルシウム」を原因物質とした尿管結石もある。
これはシュウ酸とは逆に、尿がアルカリ性の場合に結晶化する。
私の場合はこちらであった。
病院で尿を見せられた時、白く濁っていた。先生がそこに酢を滴下したところ、尿の濁りが消えた。
これは、私の尿がアルカリ性に傾いており、酸性の酢を混ぜたことで中和されたためだった。
また、排尿時に採取した結石を分析してもらったところ、「リン酸カルシウム」であることがはっきりとした。
リンが多く含まれる食品には、牛乳をはじめとした乳製品や、大豆製品が挙げられる。
私は幼いころから牛乳が大好きで、1日に1L程度は飲んでいた。
また、食品会社に勤め、チーズやヨーグルトなどの乳製品を多く食べていたため、「リン酸カルシウム」を原因とした尿管結石を発症したのだろう。
4. 再発の防止と発症時の対応策
また、尿管結石は、再発率が50%程度といわれている。
事実、私も初めての経験の後、少なくとも3回は再発している。
「少なくとも」と表記したのは、痛みを伴わず、ある日突然、結石が排出されたことが何度かあるためだ。
傾向として、普段の水分摂取量が少ないと発症や再発することが多いようだ。
今でも、水分の接種を怠ると腰のあたりに違和感を感じる。
そういった時は、慌てて多量の水を飲むことにしている。
それでも痛みが出てしまった場合、バファリンなどの痛み止めを飲む。
仕事が忙しくて病院に行けなかった際、苦し紛れに飲んだバファリンが効いたため、私のおすすめだ。
もっとも、バファリンは効きづらいとの話もあるため、自分に合った痛み止めを探すのが得策だろう。
また、もしあなたが尿管結石を発症した場合、結石は採取して分析することをおすすめしたい。
ネットで調べただけでは、もしかしたら真逆の対策をとっている可能性もあるからだ・・・
dmstressfree.hatenablog.com