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【レビュー】仕事が思っていたのとは違うと感じたときに観たいおすすめの映画:『ズートピア』【あらすじと見所】

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社会に出るとき、誰もが不安と同時に夢や期待を抱くのではないだろうか?

 

「きっと自分はこれだけのことができる!」という、根拠のない自信がどこかにあるからだ。

しかし多くの場合、その期待は裏切られ、自身は砕かれることが多い。

 

今回紹介する『ズートピア(邦題:ZOOTOPIA)』は、そんなときにおすすめしたい映画だ。

2016年にウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオから送られた本作は、3Dアニメーションで表現されたコメディー・アドベンチャー

 

舞台は、哺乳類が高度な進化を遂げ、現代の人間のように暮らす世界。

人間は存在しない。

その世界には、「ズートピア」という、肉食動物も草食動物も手を取り合って暮らす、夢のような街がある。

主人公はその街で自らの夢をかなえるために奮闘する、というサクセスストーリーだ。

 

ディズニー作品、アニメ、動物がいっぱい、と、子供向け作品の印象を受けるが、前述の通りサクセスストーリーであることから、入社して間もない方や、仕事でうまくいっていない方にぜひともおすすめしたい1本だ。

 

そんな本作の概要を紹介する。

 

1. 草食動物として初めての警官を夢見るジュディ

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主人公は田舎のにんじん農家で育ったウサギの「ジュディ・ホップス」。

彼女は、幼い頃からズートピアで警官になることを夢見ていた。

 

しかし、保守的な両親からは、「草食動物の警官なんて前例がない」と反対される。

それでも自分が警官になれると信じて疑わないジュディは、警察学校でバカにされながらも、努力によって主席で卒業し、見事ズートピアの警官となる。

 

2. 思い描いてたのとは違う日常

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ズートピアでは連続行方不明事件が起こっており、その捜査を期待していたジュディだったが、配属初日に言い渡されたのは駐車違反の取り締りだった。

 

署長に異を唱えるも相手にしてもらえず、しぶしぶ取り締まりを始める。

 

重要な事件に関与させてもらえず、草食動物として能力を低く見られていると感じたジュディは、早くも思い描いていた日常との差に落胆していた。

 

3. ニックとの出会いとクビをかけた捜査

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そんなある日、詐欺によって生計を立てるキツネの「ニック・ワイルド」と出会う。

違法な商売を行う彼を逮捕しようとするも、何枚も上手なニックにあしらわれ、見逃すしかなかった。

 

そんな時、ジュディは偶然、窃盗の現行犯を見つける。

他の警察官の制止を無視し、自身の能力を証明するために単独で犯人を追うジュディ。

 

犯人はネズミが生活する区画に逃げ込んだため、確保までにわりと甚大な被害を出したものの、無事逮捕することができた。

 

ところが、命令無視や市民を危険にさらしたことから、署長にクビを言い渡される。

しかしジュディは、行方不明者の家族と事件解決の約束を(勝手に)したことで、48時間の猶予を与えられる。

 

自身のクビをかけて捜査に望むジュディだが、捜査資料の少なさや権限のなさから難航する。

そんな中、彼女は詐欺師としてズートピアの犯罪に詳しいニックを思い出す。

 

ジュディはニックをはめることで、捜査に協力させることに成功した。

 

4. 犯人逮捕とジュディの辞職

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切れ者なニックの協力もあり、行方不明者を救出し、事件を解決したジュディ。

 

しかし、記者会見で、今回の事件を肉食動物と関連付けて話したことから、肉食動物であるニックの信頼を失ってしまう。

それだけでなく、ズートピアで肉食動物を迫害する動きにまで発展してしまった。

 

自身の安直な発言により、夢の街を壊したことに後悔するジュディ。

事件を解決したヒーローとして草食動物の人気を集めていた彼女だが、自分のことを許すことができず、夢だった警官を辞職して田舎に戻った。

 

しかしそこでジュディは、まだ明らかになっていない事件の真相に気付く。

 

ズートピアに戻った彼女は、真相を解明するため、相棒のニックを探す・・・

 

見所

以上が本作の概要だ。

例によってネタバレ防止のため、ストーリーの結末は伏せさせていただいた。

 

この映画の見所は、なんと言っても各キャラクターがとても魅力的に描かれていることだろう。

 

ヒルで飄々とした切れ者のニックはもちろん、ナマケモノのフラッシュやイイズナのウィーゼルトン、『ゴッドファーザー』を意識したであろうMrビッグなど、それぞれキャラが立っていて非常に面白い。

 

なお、中盤に登場するニュースキャスターは、公開された国によって動物が異なる。

原作ではヘラジカだが、日本はタヌキ、中国はパンダといったように、その国を代表する動物になっている。

 

また、各所にちりばめられた伏線もきっちりと回収されており、見返すたびに新しい発見ができる。

パロディも取り入れられており、1度の視聴ではすべてに気付くことは難しいだろう。

場面の切り替えもテンポがよく、だれることなく楽しめる。

 

中でも、ウィーゼルトンの登場シーンは、パロディの面とテンポの面で私のお気に入りだ。

 

なお、ブルーレイには特典映像として、構想段階の本作を絵コンテレベルで視聴することができる。

こちらは本編とはまったく異なるストーリーだが、これはこれで面白そうな出来だった。

肉食動物に、興奮すると電気が流れる首輪がつけられるなど、だいぶ悲壮感のある設定だったが、どのような結末なのか、非常に気になった。

 

まとめ

全体としてよくできており、何度観ても楽しめる内容だと自信を持って紹介できる映画だ。

事件の真相についても、ミスリードやどんでん返しなどが盛り込まれており、刑事物としても満足のいくストーリーだった。

 

ただ、正直なところ、私はジュディがあまり好きではない。

夢のために努力するのは褒められるべきことだし、行動力もあるが、いかんせん自信過剰なところが目に付く。

 

配属初日に重大事件の捜査に当たってしかるべきという発想は、あまりにも自分を過大評価しているように思う。

 

そして、警察の署長は、終始まっとうなことを言っているのだが、主人公であるジュディと対立してることで敵のように見えてしまう。

 

例えば、田舎から出てきたジュディを、初日に駐車違反の取り締まりに配属した点についてだ。

これは、警官として街の作りや各地域の特性を把握させるためだったのではないか。

各地域に生息する動物や治安を知るには、駐車違反の取り締まりはうってつけの業務だと思う。

 

また、序盤でジュディにクビを言い渡すが、これについても、命令を無視して単独で捜査に当たった上、多数の市民を危険にさらしたことを考えれば妥当ではないだろうか。

 

そもそも、初登場時にジョークを交えながら部下の誕生日を祝うなど、普通にいいやつであり、私は大好きなキャラだ。

 

いかがだっただろうか?

仕事を始めて、「こんなはずじゃなかった!」と感じたときは、ぜひこの『ズートピア』を観て、自分を元気付けてあげて欲しい。

 

 

 

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