ストレスフリーな生活を目指して

コミュ障の脱サラブログ

強迫性障害はなぜそのような行動をとるのか?③~恐怖強迫、保存強迫~

強迫性障害の第3回目は恐怖強迫と保存強迫を紹介する。

 

このシリーズを読んだ親友のSは、「ジンクスのあたりは特にぶっ飛んでいる」と褒めてくれた。

 

■恐怖強迫

『恐怖強迫』は、実現するのが怖くて口にしたり行動に移せない、というもの。

対象は不吉な言葉や出来事、事件だ。

 

例えば、ネットで昔流行った、「○○の画像ください!誰々が危篤なんです!」みたいなセリフは、本当にそうなってしまうかもしれない、と思って口が裂けてもいえない。

 

このため、ネガティブな発言が少なくなる。

そう聞くといいことのように思えるが、行動にまで移してしまうのが強迫性障害の恐ろしいところだ。

 

私の場合、高校受験の際にこの傾向が見られた。

 

「第2志望校を決めたり受験したりすると、第1志望校に受からなくなるのではないか?」という意味不明な思考に取り付かれたのだ。

 

このため、私は高校受験に当たって、第2志望校を受験しないどころか、決めてすらいなかった

 

親や教師が大変心配していたのをよく覚えている。

 

しかし私は、第1志望校の推薦枠をとれており、面接試験しかないこと、面接が早い時期だったのををいいことに、「面接に来ていたのが定員以下で、推薦は確実だよ」と大嘘をこくことで周囲を納得させた。

 

無事合格したからよかったものの、今考えると恐ろしいことをしたと思う。

 

ちなみに、第1志望校の過去問による合格率はおよそ40%ほど。

書いていて鳥肌が立った。

 

■保存強迫

『保存強迫』は、大事なものをうっかり捨ててしまうのではないか?といった思考から、何でもかんでもとっておいてしまうというもの。

ごみ屋敷などはこれが原因であることが多い。

 

私の場合、公共料金の受領証やレシートを保存してしまう。

未だに10年前のガス代の受領証がファイリングしてある。

 

もし支払いがされていないと言われた際の証拠として保存しているのだが、さすがに10年も経っていれば未納の連絡などくるはずもないだろう。

しかし、万が一、と考えてしまい、なかなか捨てられずにいる。

 

他にも、ゲームのセーブなどがあげられる。

 

ボスを倒した後や貴重なアイテムを入手した場合、ひたすらセーブを繰り返す。

ちょっと進んではセーブする、のではなく、同じ場所で繰り返しセーブするのだ。

 

セーブデータの容量が大きい「SKYRIM」というゲームでは、セーブデータだけで3GBを占めている。

データを上書きすればそんなことにはならないのだが、詰んだりしたら、と考えると、毎回新規セーブデータとして保存してしまう。

 

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             膝に矢を受けてしまってな・・・

 

これについては、実害もあるので何とか治したいと考えている。

 

 

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強迫性障害はなぜそのような行動をとるのか?②~加害恐怖、縁起恐怖~

強迫性障害あるある第2回目は、加害恐怖と縁起恐怖について紹介する。

 

①の冒頭で、「普段の生活に支障がない」と書いたが、記事を書きながら支障の有無に疑問を感じ始めたのは気のせいだろう。

 

■加害恐怖

『加害恐怖』とは、自分が周囲の人や物に対して、何かしでかしてしまうのではないかと恐れる思考のことだ。

確認行為と違い、行動に表れづらいため、気付かれることは少ない。

 

この思考は、「うっかりやってしまうかもしれない」というパターンと、「自分がそんなことするはずがないのに、なぜか唐突にしてしまうのではないか」と思ってしまうパターンがある。

自分は前者の場合が多い。

 

具体的には、貴重なものや、他人が大切にしているものを見かけた際、例えば転ぶなどしてそれを破壊してしまうのではないか?という思考だ。

 

自分はそんなにおっちょこちょいではなく、日々の生活で転ぶことは稀なため、実際には起こりえないと思ってはいるが、一度気にしだすと不安が抑えられなくなる

 

そういった場合、不安の対象から距離を置くことにしている。

 

以前職場に妊婦さんがいたが、間違いが起こらないよう必要以上に距離を置いていたら、その人を避けていると思われたらしく(実際避けていたのだが)、上司から注意を受けた。

 

また、よく生まれたばかりの子供を他人に抱かせようとしてくる人もいるが、内心、「こいつ正気か?」と思っている。(心配じゃないの?という意味)

 

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「自分がそんなことするはずがないのに・・・」というパターンはもっとぶっ飛んだ思考だ。

 

例えば、子供を抱いている人を見かけた際、突如その子供を奪い取り、放り投げてしまうのではないか?というもの。

不愉快な例で恐縮だが、Wikiも同様の例を挙げているので許して欲しい。

 

繰り返しになるが、決してそんな特殊な性癖や願望を持っているのではない。

自分が唐突にそんなことをしてしまったらどうしよう、という、意味不明の恐怖なのだ。

 

■縁起恐怖

『縁起恐怖』とは、神様を冒涜する行為をとってしまわないかといったものや、ジンクスを異常に気にするなどの思考や行動だ。

 

私はジンクスを非常に気にする。

 

子供のころから、祖母や母に、食事のマナーレベルでジンクスを教育されたためである可能性も否めない。

 

小学生のころ、祖母の家でザルを見つけたとき、時代劇の浪人を模してそのザルを頭にかぶったら、烈火のごとく怒られた

散々怒られた後に理由を聞くと、「身長が伸びなくなるから」だそうだ。

 

ザルと身長の因果関係については、今もってなお解明できていない。

しかしこの経験から、もし自分の子供がザルをかぶろうとしたら全力で止めてしまうだろう。

 

「夜に口笛を吹くな(鬼が出るため)」、「雨の日に新品の靴を下ろすな(その靴を履くたびに雨が降るため)」などもある。

 

これらはいわば「教育」の賜物によって避けているため、強迫性障害とは異なる可能性もあるが、折角なので、私が特に気にしているジンクスを2つ紹介する。

 

日々の生活で不便を感じるジンクスに、「男が机の角に座るな」というものがある。

 

理由は、「出世できなくなるから」だそうだ。

女性は別にいいらしい。

 

男尊女卑っぽいジンクスだが、おそらくこのジンクスを言い出した人たちは、仕事で女性が活躍する未来を想像できなかったに違いない。

 

ともかく、これによって、主にカラオケと飲み会で不都合を感じる。

 

カラオケの場合、奇天烈な机配置が多いため、場所によっては思い切り角を受ける席が存在する。

基本的には問題ない位置を陣取るようにしているが、遅れて行った場合はそういう席が空いていることが多い。

 

この場合、不必要に寄ることで角を避けるが、「近い」と指摘されることもしばしばある。

 

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飲み会では、最初はいいのだが、コミュニケーション能力豊かな迷惑極まりない方々が移動を始めると、なぜか角しか座る場所がなくなったりする。

 

後から予定外の人が合流するとその確立は跳ね上がる。

 

最悪の場合、立ってやり過ごすこともある。

言い訳は「トイレ待ってます」。

 

意図せずトイレに行きたい人を牽制してしまうため、使用には注意が必要だ。

 

もうひとつのジンクスは、「悪夢を見たら他人に話せ」というものだ。

言わないと正夢になってしまうらしい。

 

このため、悪夢を見た日は、その夢がどんなに恥ずかしいものや人に言いづらいものであっても話すことにしている。

 

相手は主に親友のSだ。

 

彼にはこのジンクスのことを話しているため、「ちょっと悪夢見ちゃってさ・・・」というと、「お、例のジンクスか」といって快く聞いてくれる。

 

夢の内容は大概が取り留めのないもので、話し終わった後、「だから何?」と私自身思うのだが、何も言わず笑いながら聞いてくれるSに非常に感謝している。

 

持つべきものは友だと心底思う。

 

・・・つづく

 

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強迫性障害はなぜそのような行動をとるのか?①~確認行為~

『強迫性障害(Obsessive–compulsive disorder:OCD)』とは、まわりの人から見て意味のない行動を、自分も意味がないと気付きながら何度も繰り返してしまう、精神障害の一種のこと。

昔は「強迫神経症」とも呼ばれていた。

男女の発症率はほぼ等しく、患者数は全人口の約1.2%といわれている。(引用:Wikipedia)

 

強迫性障害は、繰り返してしまう行動によって、いくつかに分類されている。

 

例えば、汚れが気になって何度も手を洗う行動は、「不潔恐怖症」に分類される。

「潔癖症」と表現されることも多い。

 

「汚れたので洗う」という行為は、ごく一般的なものだ。

しかし、数十分以上洗い続ける、あるいは、汚れていないのに1時間置きに洗うなど、度を越して繰り返す場合に強迫性障害と診断されることがある。

 

また、一般的な指標とは異なるこだわりのもとに生活するため、「体が汚い→汚いものに触れられない→だから洗わない」といった、他者からは理解されにくい思考や行動をとる場合もある。

 

私は、身近な人々からいくつかの行動についてたびたび指摘を受けることがあるが、普段の生活に支障がない(と私は思っている)。

このため、医者にかかったことはなく、強迫性障害と診断されたこともない。

 

しかし、指摘された行動が自分でも面倒だと感じることもあるため、ここでそれらの行動と、なぜそのような行動をとるかについてご紹介する。

 

■確認行為

『確認行為』とは、その名のとおりやたらと確認する行為のこと。

行動原理の根本としては、「心配だから」というものがほとんどだ。

 

世間一般でも、心配事を確認することは普通にあることだとは思うが、私の場合は確認している時間が長いため、よく突っ込まれる。

 

例えば出かけるとき。

 

まず、火の元を確認する。

家の中で、火が出る場所(コンロや灰皿等)を、実際にその場所や設備に触れながら、遮断、鎮火できているかチェックする。

1箇所につき、大体3~4回行う。

 

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次に家を出た際、ドアの鍵がきちんとかかっているか、ノブを引っ張っりガチャガチャして確認する。

しっかりとチェックするため、親に「ドアが壊れる」と注意される程度の力加減で行う。

 

これは鍵をかけた後に必ず、5~6回行う。

 

たまに、施錠の確認儀式終了後に、その行為をよく目撃している身内がふざけて、「ドア閉めたっけ?」などと言おうものなら、きちんと戻り、また5~6回ほど確認する。

 

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ほかにも、食事や買い物でバッグから財布を出した場合も同様の行為が発生する。

 

支払いが終わり、財布をしまった後、バッグの中にきちんと財布が入っているか、また財布の中のカード等は無事か、ついでに家の鍵などもあるかを、5周ほど確認する。

 

もし落としてしまっていた時、誰かに持っていかれたら、などと考えるため、財布を出した場所に可能な限り近いところで確認する。

 

基本的にはその場で行う。

 

そのため、レジの前でバッグの中を見つめ、微動だにしない姿を晒す事になる。

 

さすがに、後ろに並んでいる人がいる場合は少し離れた位置に移動するが、それでも店の中で行う。

そのため、万引きに間違えられることもある。

 

また、この行為を初めて目の当たりにした人や、親切な店員さんが「どうかしましたか?」などと話しかけてきた場合、これまでの確認はリセットされ、もう一度はじめからやり直すことになる。

 

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これらの行動は、自分でも過剰であると認識しているが、十分に確認しないと落ち着かず、ほかのことが手につかなくなる。

具体的には胸の辺りがザワザワする感じだ。

 

このため、たとえ寝坊して遅刻しそうなときでさえ、この行動を抑制することはできない。

むしろ、「焦っているから不十分かもしれない」と、普段より入念に確認する。

 

火の元や施錠については、出かける前というクソ忙しいタイミングで発生するため正直煩わしいし、財布の確認は同行している人を少なからず巻き込んでいるため迷惑極まりない行動であるが、なかなかやめることができずにいる。

 

・・・続く

 

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物が2重に見える原因『複視』の症状と対処法

最近流行っている、『SCP(SCP-187)』で聞いたことがある人もいるかもしれない。

複視自体は実際に存在する症例だ。

私も長年悩まされている。

 

ここでは、複視がどのような病気なのかご紹介する。

 

1. 複視の症状

症状は、物を両目で見た際、2重に見えるというもの。

片目で見た場合は問題ない。

これを「両眼複視」と呼ぶ。

 

3D映画を見たことがあるだろうか?

上映中、気になって3Dメガネを外してみた人も少なくないはずだ。

複視の症状は、その状態に近い。

 

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           両眼複視の視界(イメージ) 画像加工:親友S

 

上記画像のとおり、

 ・車線がどこに向かっているのか

 ・どの信号がどの車線のものか

 ・対向車が何台なのか

などが非常にわかりづらい。

 

私の場合、18~19歳の頃に発症し、年を重ねるごとに悪化している。

 

発症当時は夕方など、目が疲れてくると、物が少しブレて見えるというレベルだった。

そのうち、2重に見えている時間が長くなり、現在では四六時中2重に見えるだけでなく、同じ物体が完全に離れた場所に見えるようになってしまった。

 

2重に見える程度は自分との距離に依存し、自分から離れるほど、物体の距離が離れていく。

このため、例えば会議中にスクリーンに映し出されたパワーポイントなどは、ダブった文字同士が重なってしまい、読めたものではない。

 

この症状に対処するため、遠くのものを見る際には片目をつぶる、という癖ができてしまった。

・・・居眠りしていると勘違いされることも少なくなかったが。

 

 

また、常に物が2つ見えるというのは、非常に疲れる。

無意識に両方の像を追いかけてしまうためだろう。

 

さらに、どちらが本物かわからないため、向こうから走ってくる自転車がどの位置にいるのか、ひどいときは、そもそも何台の自転車なのかわからない

そのため、とっさに片目をつぶってやり過ごす。

「片目をつぶる」というのも、顔の筋肉を不用意に使用するため、顔面の疲れに繋がる。

 

2. 処置①:プリズムメガネ

これまで何度か眼科で見てもらった経験がある。

 

学生時代、まだ症状が軽かったときに行った病院では、瞳の距離をノギスで測り、「特に問題はないので疲れているのでしょう」と、ビタミン剤を処方されただけだった。

 

就職後、悪化の一途をたどり、複視をストレスに感じていた際、近所に腕のいい眼科があると聞き診察を受けた。

 

ノギスのようなアナログなものではなく、様々な機器で診察したところ、僅かに斜視の傾向がある、と診断された。

そして、プリズムレンズを使用したメガネの処方をしてもらった。

 

プリズムとは、光を屈折させるための、ガラス等でできた物体のこと。

 

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Dark Side of the Moon / Pink Floyd のアルバムジャケット
プリズムによる光の屈折と分散を表現している

 

早速メガネを新調したところ、非常に快適になった。

 

しかしそれも2~3年の間で、症状の悪化に伴い再びブレが生じ始めた。

再度同じ眼科で診察したが、ブレの度合いが大きすぎて、プリズムレンズでも矯正しきれないとのこと。

 

矯正には、斜視の矯正手術が必要である、と診察された・・・

 

3. 処置②:斜視の矯正手術

斜視の矯正手術とは、眼球を切開し、内部の筋肉を一旦はがし、適切な位置に貼り付けなおすものらしい。

 

まだ詳しく調べていないため、間違っていたら許してください。

 

1年程前にこのように言われたが、仕事が忙しい、と言い訳をして病院に行かなかった。

・・・もっとも、怖すぎて手術を受ける気がしないと言うのが本音だ。

 

しかし、最近は症状がひどすぎて、もっぱら四六時中片目をつぶって生活しているため、そろそろ腹を決める必要がありそうだと考えている。

 

退職したことで、仕事が忙しいという言い訳ができなくなったため、近々診察を受ける予定だ。

手術の内容やその他細かいことについては、追ってご報告する。

尿管結石の原因と対応策および再発防止

発症の原因は人によって様々だ。

 

過去に尿管結石を発症した際に色々と調べたため、発症の原因や対応策についてまとめたいと思う。

もし自分や身近な人が尿管結石に苦しんでいた場合、参考になれば幸いだ。

 

1. 尿管結石の痛みの原因

尿管結石は、腎臓、尿管、膀胱、尿道に渡って発症することから、『尿路結石』と呼ばれることもある。

 

まず、膀胱内で後述する結石が生じる。

このとき、まだ痛みは発生しない。

この結石が先に進み、尿道を塞いだ時、激しい痛みが生じる。

 

例えるならば、膀胱が蛇口で尿道がホースというイメージ。

スムーズに水が流れているときは問題ないが、ホースを踏んづけたりして水の進行を妨げると、水の行き場がなくなって蛇口からホースが外れる。

蛇口とホースの間にかかる圧力が上がるからだ。

 

同様に、尿管に結石が詰まると、腎臓に通常の数倍の圧力がかかるため、激しい痛みとなる。

このとき、腎臓は圧力によって腫れる。

具体的に言うと、通常時の2倍ほど腫れる。

自分の腫れた腎臓のレントゲン写真をこの目で見たから間違いない。

 

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結石が尿管をやり過ごして膀胱に到達すると、痛みは治まる。

しかし、尿道を通る際、今度は尿道を傷つけながら進むため、尿管のときとはまた異なる痛みが生じる。

 

2. シュウ酸カルシウムによる結石

ネット上でよく見るのは、「シュウ酸カルシウム」が原因物質であるという情報だ。

 

シュウ酸は、ほうれん草やバナナ、お茶やチョコレートに多く含まれる。これらの食品を多く食べた際、腎臓の中でカルシウムと結合し、結晶化することで結石となる。

 

シュウ酸カルシウムが結晶化するには、尿のpHが低い必要がある。つまり、尿が酸性であると、「シュウ酸カルシウム」による尿管結石を発症しやすいのだ。

 

どうすれば尿のpHをコントロールできるかについては、残念ながら自分が納得できるだけの情報が集まっていない。

酸性食品」や「アルカリ性食品」などの言葉もあるが、個人的に若干胡散臭いように感じている。

これについては、今後継続して情報収集に当たるので、自分が納得出来次第報告する予定だ。

 

3. リン酸カルシウムによる結石

一方、症例は多くはないようだが、「リン酸カルシウム」を原因物質とした尿管結石もある。

これはシュウ酸とは逆に、尿がアルカリ性の場合に結晶化する。

 

私の場合はこちらであった。

病院で尿を見せられた時、白く濁っていた。先生がそこに酢を滴下したところ、尿の濁りが消えた。

これは、私の尿がアルカリ性に傾いており、酸性の酢を混ぜたことで中和されたためだった。

 

また、排尿時に採取した結石を分析してもらったところ、「リン酸カルシウム」であることがはっきりとした。

 

リンが多く含まれる食品には、牛乳をはじめとした乳製品や、大豆製品が挙げられる。

私は幼いころから牛乳が大好きで、1日に1L程度は飲んでいた。

また、食品会社に勤め、チーズやヨーグルトなどの乳製品を多く食べていたため、「リン酸カルシウム」を原因とした尿管結石を発症したのだろう。

 

4. 再発の防止と発症時の対応策

また、尿管結石は、再発率が50%程度といわれている。

事実、私も初めての経験の後、少なくとも3回は再発している。

「少なくとも」と表記したのは、痛みを伴わず、ある日突然、結石が排出されたことが何度かあるためだ。

 

傾向として、普段の水分摂取量が少ないと発症や再発することが多いようだ。

今でも、水分の接種を怠ると腰のあたりに違和感を感じる。

そういった時は、慌てて多量の水を飲むことにしている。

 

それでも痛みが出てしまった場合、バファリンなどの痛み止めを飲む。

仕事が忙しくて病院に行けなかった際、苦し紛れに飲んだバファリンが効いたため、私のおすすめだ。

もっとも、バファリンは効きづらいとの話もあるため、自分に合った痛み止めを探すのが得策だろう。

 

また、もしあなたが尿管結石を発症した場合、結石は採取して分析することをおすすめしたい。

ネットで調べただけでは、もしかしたら真逆の対策をとっている可能性もあるからだ・・・

 

 

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尿管結石の症状(痛み方)と処方された薬

初めて尿管結石を発症したのは、私が16か17歳の時だった。

最初は腰のあたりに違和感を感じ、徐々に痛みが強くなっていた。

 

尿管結石の痛み方は人によって異なるらしく、突然気を失うような痛みの人もいれば、我慢できる痛みの人もいるらしい。

私の場合、腰に細くて長い針を刺され、その針の先端をゆっっくりとぐりぐりされるような痛みだった。

気を失うほどではないが、強い不快感と吐き気を伴った。

 

初めての時は原因が分からず、腰痛であると自己診断していた。

しかし、私の様子に気付いた父が、虫垂炎(いわゆる盲腸)だったりするかもしれない、と近所の診療所に連れて行ってくれた。

 

医者に症状を話すと、「尿管結石っぽいね」と言われた。

当時は初耳だった。

続いて検尿したところ、尿に血液が混じっていることなどから、尿管結石と診断された。

 

その際に処方されたのが『ソセゴン』という注射だった。先生は、準備をしながら言った。

 

「この薬、気持ちよくてクセになっちゃう人がいるから気を付けてね。

 この間、窓割られてごっそり盗まれちゃったんだ。」

 

そんな薬を簡単に処方していいものかと恐怖と不安を感じつつ、それでもこの痛みが何とかなるならと、ソセゴンを受け入れた。

 

腕の血管に何かの侵入を感じたその直後、全てから解放されるような幸福感が私の全身を包んだ。

先ほどまでの不快な痛みは微塵もなく、手足は心地よく脱力していた。

 

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先生にお礼を言い、診察室を出ようと立ち上がったところ、足腰に力が入らず椅子から落ちた。

父に体を支えられながら帰宅したが、後から聞いた話では、その時のテンションは異常だったという。

 

家に着いた頃、体に異変を感じた。

ソセゴンの副作用による、尋常ではない吐き気だ。

トイレでえづきながら、医者に処方されていた吐き気止めを飲み、何とか凌いだものの、その後は悪夢のようだった。

 

ベッドに横になっていたのだが、目を開けていても瞑っていても、床が傾いていくような錯覚に陥っていた。

自分の正中線を中心に、左に傾いていき、これ以上傾いたら落ちる!というところで水平に戻る。

これをひたすら繰り返していた。

やがてそれにも慣れ、気付くと私は眠りに落ちていた。

 

夜中、唐突に目が覚めた。

最初、なぜ自分が目覚めたのかわからなかったが、すぐに理由を知ることになる。

ソセゴンの効果が切れ、再び例の痛みを感じていたためだった。

 

痛みに呻きながら、自宅でできる鎮痛薬として処方された座薬を挿入した。

が、痛みが引かない。

後から知ったことだが、座薬は効果が出るまでに1~2時間を要するのだ。

薬が効くまでの時間、ただひたすらに痛みに耐えるしかなかった。

 

翌日、排尿時に何か引っかかるものを感じた。便器を見ると、血液の塊のようなものがあった。

 

これによって、痛みは完全に治まった。

 

 

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